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「え?これ、何?」
「修学旅行のお土産。お守りなんだけど。」
「…って、あたしも一緒だったのに?」
「いいんだ。先生とお揃いで持っていたくて。もらって?」
「うん。ありがとう。」

―ドキン

優美の胸はまた、高鳴りました。
彼も優美も、筆箱にそれを付けました。

修学旅行が終わり冬休みになり、3学期に入ったばかりのある日、ふと彼のことについて担任に話すとこう言われました。

「実は彼は去年まで素行が悪くてね。その中でもリーダーになりそうなくらい。要注意だって言われてたんだよ。
だから本当は学級委員になるって決まったとき内心焦ったんだ。でも彼、今年になって変わったね、いい意味で。
…先生のおかげかな?」

確かに、彼は変わりました。
それは担任のように毎日は一緒にいない優美の目からも明らかでした。


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