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が、相変わらずぎこちない雰囲気で、でも一生懸命に取り組もうとしているのが伝わってきます。

「優美先生、これ、どうしよう。」
「うーん。あぁ、こうしてこうして…ね?こうすればいいわ。」
「そっか。分かった。ありがとう。」

にっこりと微笑むとくるっと後ろを振り返り、他の生徒に指示を出します。
その姿はさっきまでの自信なさげなものとは違い堂々としています。

―ドキン

優美の胸が高鳴りました。

―あれ?

修学旅行中一生懸命に頑張り、そして何かの折に付けて優美に話しかけてくる彼。
フォークダンスを一緒に踊ろうと声をかけてきたり、お寺で何をお願いしたのか聞いてきたり、遊園地で一緒に乗物に乗らないかと冗談めかして言ってきたり…。
旅行の終りに、彼からお土産を手渡されました。

「はいこれ。」

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