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「うん。だからあたし飼ってあげることにしたんだ。」
「よかったじゃない、あなたの家は大丈夫だったのね。」
「うん。うちの家は一軒家だから。
ほら、相の木通りにある大きな白いマンションあるでしょ。
あそこの隣なんだ。」
「え?あそこなの?」
「うん。先生知ってるの?」
「通ったことあるよ。」
「そうなんだ〜。」
実はそのマンションは優美の住んでいるマンションで、
隣の一軒家の2階の部屋は3階の優美の家のベランダから目線を少し下にズラすとよく見えるのです。
夜もカーテンの隙間から、毎日のように煌々と光が漏れてきます。
「でね、それからよくマリンのことで話しかけてくれるようになったんだ〜。」
「ふふふ。よかったわね。笑」
満面の笑みで話す香澄がとても眩しく見えました。
「そうだ、全然話しが変わるんだけど、あなたも今流行ってるプロフとかメル友とかいるの?」
「もちろん。プロフはsumikaって名前でやってるんだ。
女の人だけど、年上の女の人のメル友もいるよ。」
―やっぱり。
優美は思いました。

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