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「えええ!!じゃ…じゃ、おふとん濡らしたり、浴衣よごした上に、きがえさせてくれ
たの!?うあああ!!」
「おばちゃん『こんなのよくあることだから気にせんでねー』って言ってくれたけど…」
「うわうわうわああ!気にするわよ!きにするわよ!…わああ…もうなんで起こしてく
れなかったのよっ!」
「だって、何度も起こそうとしたけど、全然起きなくて…俺…すげー心配で…マユ…」
恥ずかしさのあまりジタバタしながら彼氏に怒りをぶつけていたマユでしたが、彼氏が
目に涙が浮かんでいるのに気がついて事情を知りました。布団から起き上がると泣きそ
うな彼氏の頭を胸に抱きしめます。
「ごめんね。ごめんね。心配してくれてありがとう」
「よかった…マユ……ん…マユ…あのさ…」
「どうしたの?」
「…あの…マユ…言いにくいんだけど…マユのからだ…その…」
「なに…?」
「マユのからだ、まだおしっこくさい」
マユは胸に顔をうずめる彼氏をひきはがすと、左の頬に平手打ちを入れました。
□■□
「だーかーらー!デリカシーってもんがないのよっ!」
「うーー…それにしたって、ビンタはひどいだろーこっちは心配してたのに」
「ごめんねっ!でも恥ずかしかったんだから。だからオアイコ。ね。」
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