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「アヤナ、可愛いアヤナに、たくさんプレゼントをあげようね。…ほら、ひとつめの誕生日のプレゼント。子猫の耳だよ。」
背の高いご主人様は、アヤナの髪を軽く撫でて、黒い三角の猫耳のカチューシャを着けてくれます。
それから…優しくキスをしてくれました。…子猫の耳とキスのプレゼント。
ずっと読んでいた小説と同じです。スイッチが入ったみたいに、アヤナは小説の中に入ってしまいました。
「制服…ちゃんと着て来たんだね。」
「はい…いつも着てる制服です。地味なセーラー服。でも、今日は子猫のアヤナの特別な服になりました。」
「うん、アヤナが着ると、とっても可愛いよ。それじゃ次のプレゼント…鈴のついた赤い首輪…アヤナ、鏡をみてごらん。本当に子猫のアヤナになっちゃったね。」
「あぁ…ご主人様…アヤナうれしいです。子猫にされて…首輪までつけてもらって…ギュってだっこしてもらえて…ずっと小説で想像してたことが本当になってくの…」
「ほら、おいで…子猫のアヤナをもっと可愛がってあげようね。’
ベッドに座ったご主人様に後ろから抱っこされながらアヤナも座ります。
暖かいご主人様の腕…小さな子猫のアヤナがご主人様に抱っこされています。
赤い首輪についた金色の鈴がチリンチリン鳴ります。
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