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第二校舎の端の小さな放送室は、マイクのある部屋に3年生のカエデ部長とミキ先輩と2年のわたしユカナの女性DJ3人がマイクを前に机に座り、 ガラスで仕切られた機材の部屋にリュウジ先輩と、1年生の新人ショウくんの男性スタッフが2人、放送部選抜の合計5人がいます。

 【音楽F.O ユカナからトーク】

…カエデ部長が小さなホワイトボードに書いてみんなに見せます。
部長はDJをしながら、全体の進行もしてくれています。すごいひとです。

激しい変な曲がショウくんの操作でフェードアウトして、部長からの放送トーク…おしゃべり開始のスタートアクションが入りました。

『…はい、カズサさん、なんだかとんでもない曲でしたねぇ。』
『ユカナはパンクの世界を知らない子なのねぇ、こういう壊れた感じがいいのに…そんなだからテスト前に勉強なんかしちゃうのよ』
『ミキさん、そんなの当たり前です!でもそういうのって、やっぱり…』

『ヒルヤスミ』の放送は進んでいきます。


 【ショウ→ミキ SEスタート】

カエデ部長のボードが上がりました。

(SEスタート??)

…打ち合わせに無かった進行キーワードです。

ミキさんとユカナのトークが進んでいる間にショウくんが、そっとドアを開けてこちらのDJ部屋へ入ってきました。

ショウくんは、まだ少し可愛い感じが残る後輩です。オーディオ機器に詳しく、入部してすぐに『ヒルヤスミ』のスタッフに抜擢された男の子です。

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