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しかし仕事の忙しさに2人きりで話す時間もなく、ただただ時は流れていきました。
こうなる前にはなかった空気。
隣に座ってるだけで、背中の後ろに彼がいるだけでどうしてこんなに幸せな気持ちになるんだろ。
他の人に気づかれないようにこっちを見ていてさりげなく助けてくれる手。
周りにばれてしまわないかと少しひやひやしながらも、でも嬉しくて。
そんなもどかしいようなくすぐったいような時間はあっという間に過ぎて行きました。

そうこうしている間に学年末。
優美は次の仕事先が決まり、送別会が行われました。
数回あった飲み会もなかなかタイミングが合わず話もできなくて…。
これが最後のチャンス。
1次会が終わり、気がつくともう彼はいません。
がっかりしながらタクシーに乗り込み家に着くと、他の先生から電話が。

「2次会のカラオケですけど、もう帰りました?」

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