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冬休み明け、先生にどんな顔をして会おうとずっと悶々と考えていた優美。
休みの間連絡はなく、本当にあの夜あんなことがあったのか、夢だったのかと思い始めた頃仕事始め。
先生は出張で初日は学校に来ませんでした。
ランチタイムに他の先生と話をしていると、先生の話になりました。
「そういえばS先生さ、年末会ったとき妙に機嫌がよくてさ。いつも褒められたことなんてないのに頑張ってるななんて言われちゃって。何かいいことでもあったんかな?」
―ぷっ。…子どもみたい。
優美の親と同じくらいの年齢の人なのに、何だか可愛いなと思ってしまいました。
翌日、約1週間ぶりに顔を合せました。
ドキッとした優美ですが先生は素知らぬ顔。
「あれぇ?やっぱり夢だったのかなぁ…?」そう思いながら見つめているとバチっと目が合い、にこっと微笑みました。
―やっぱり夢じゃなかったんだー。
そう思いました。
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