出会い-無料BBS [MAIL]
[top] [目次]
[前] [to_miyu09_02] [次]

"俺だ。開けてくれ。"
インターフォンに、崇志のかすれた低い声が向けられました。
"あ、お兄様?早かったんですね。
すぐにお開けします。"
澄んだ女性の声が帰ってき、門が開きました。
―この声、どこかで聞き覚えのあるような…。
―門も自動扉?ずいぶんお金持ちなのね。。。
庭の広さはどれくらいなのでしょう。
みゆには見当も付きません。
よく手入れされた庭には美しい花々が咲き乱れています。
大きな噴水も見えます。
"お帰りなさいませ、旦那様。
お早いお帰りで。"
何人もいる庭師が、崇志の方に向かい、挨拶をしています。
崇志はニコリとしただけで何も言わず、みゆの手を引き、家の中に入っていきました。

[前] [to_miyu09_02] [次]
[top] [目次]
[MAIL]