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[月夜のプール]
「ほらぁ、お兄ちゃぁんこっちだよぉ」
「おーい、本当に大丈夫かぁ？」
僕はナツキに手まねきされ、月明かりの下、少し錆びたフェンスを乗り越えます。
「大丈夫。先週もミホたちと泳ぎに来たんだから」
従妹のナツキは中学で水泳部に入っています。僕はナツキと一緒に夜中の中学校のプールに忍び込みました。
「着替えるから、待っててね」
「お、ここが部室かぁ？」
「うん、女の子はこっち、お兄ちゃんはあっちだよ」
「いいよ、俺もこっちで。着替え手伝ってやるよ…」
「…え…あ…だめだよ…おにいちゃ…ぁぁ…」
僕はTシャツにハーフパンツ姿のナツキを抱きしめて、そのまま水泳部の女子更衣室に連れ込みます。ロッカーが並ぶ更衣室は高い位置の窓から月の光がさしこんでいます。
ナツキの細い体は僕の腕の中で少しだけ抵抗しますが、僕の手がTシャツの中に入って汗ばんだ素肌をなぞっていくとおとなしくなりました。
「や…おにいちゃん…だめ…んっ…はぁぁ…こんなとこで…んぁぁ…」
「そんなこと言いながら、本当はしてほしかったんだろ？…いつも着替えてるここで…しかし暑いな…」

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