出会い-無料BBS
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「おかえりなさい!」

夕方、部活が終わって帰ると、いつもと違う、元気な声が玄関に響きます。

「ただいま。ええと…いらっしゃい、サヤカ姉ちゃん。」
「お世話になりますっ、優太くん。」

いとこのサヤカ姉ちゃんは、大学2年生。うちの近くに住んでいます。
長い髪をうしろでまとめてエプロンをつけています。

「お夕飯の前にお風呂入っちゃって。今夜は優太くんの好きなカツカレーだぞぉ。」

そう言うと、キッチンに戻って行きました。

□■□

「いい?優太わかった?今夜と明日、お父さんもお母さんも出張で優太だけになっちゃうの、だから、お願いしてサヤカちゃんに来てもらう事にしたから、ご飯作ってくれるから、ちゃんとおとなしくしてるのよ。」

そう言うと、朝早く母さんは大きなバッグを持って出かけました。


今日はサヤカ姉ちゃんと夕飯かぁ…

僕はお風呂の中でぼんやりと考えています。

父さんも母さんも仕事で出張が多いのですが、二人ともいないのは初めてです。
一人でも大丈夫なのに、12歳じゃまだ子供扱いなんだなぁ…なんて思いながら、でも、サヤカ姉ちゃんに久しぶりに会えるのがうれしくて、なんだか、前よりもきれいに見えるサヤカ姉ちゃんを思い出して、少しどきどきしていました。

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