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「こんなこと、誰にもお願いできなかったんですけど…」

都内のバーのカウンターでマミは、そう、話を切り出しました。

ストレートの長い髪に眼鏡。深い色のスーツは細いウェストと大きなバストを隠そうとしながら、逆に際立たせているようです。
知的な美人という印象ですが、整った目鼻に、幼さを残した輪郭と小柄な身体が、冷たい印象をかわいらしく柔らかに見せています。

「…本当に、引かないでくださいね。」
「大丈夫。僕もそういうの、嫌いじゃないし。」
「でも…自分でも気持ち悪いと思うんです。彼氏にも言えなくて…ひとりで…あの…してたんです…ひとりでも、すごく興奮して…」
「うん…」
「だんだんエスカレートして…あんなものまで揃えたりして…」

マミはカウンターの向こうのクローゼットに目をやります。預けた大きなキャリーバッグが見えます。


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