[hg114ak

「お帰りなさいませ！御主人様、お嬢様！」

ドアを開けると華やかな声がユウと僕を迎えます。
フリルの多いメイド服姿の店員に案内され、テーブルに向かい合わせに座ります。

「本当に、『お帰りなさいませ』って言うんだね。」
「そうですっ、メイドさんの基本ですっ」

ユウは大きな目をきらきらさせて、店内を行きかうメイドたちを見ています。

「基本ねぇ…でもユウもメイド喫茶は初めてなんだよね？」
「はいっ、やっと生のメイドさんに『お帰りなさいませ』…って言ってもらえました。うれしい…」

ネットのチャットで知り合ったユウはいわゆるアキバ系の女の子でした。

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